Monthly Archives: February 2014

 人間たちは狭い方を内側にして
 重宝して暮している
 酒や醤油や薬品などをそこに入れて
 人間らしく ちんまりと

 だが瓶というこの「物」たち自身には
 人間たちが外側のつもりでいる
 広い方の側が内側なのかも知れない

 そして「物」らしくそこに
 おおらかに入れているのかも知れない
 その肌で直接つつむようにして
 人間も地球も銀河も
 宇宙のすべての存在をすっぽりと

 どんなに小さな
 たとえばあの目薬の瓶たちでさえもが
 めいめいに ちんまりと
 ほかの瓶たちの中に坐り合ったままで

まど・みちお

二月は逃げる、2014年2月27日

今日は月末の大掃除を行い、明日は摂心前の放参です。
この時期の安泰寺の境内はまだ雪にうもれていますが、山の斜面にところどころ地面が見えてきます。安泰寺の梅の木が咲くのは、まだこれからです。あと二週間もすれば、ふきのとうも頭の覗かせてくれるでしょう。
一月は行き、二月は逃げた・・・。三月も去らないうちに、各自が冬のレポートを提出しなければなりません。冬のあいだに勉強したことを各自が五〇ページの文章にまとめ、後代のために安泰寺の図書室に収めます。
そして3月26日から、再び新しい入門希望者が来山します。一緒に田畑を耕し、山仕事をしながら、坐禅弁道の励みます。

下は一昨日まで安泰寺に滞在していたドキュメンタリー映画の撮影チームの送迎パーティーの動画です。
修行道場といえども、こういう時もあるのです:

ザビーネ・ティモテオ:鳥の絵を描く為に、2014年2月25日

TO PAINT THE PORTRAIT OF A BIRD
鳥の絵を描く為に
Pour faire le portrait d’un oiseau

First paint a cage
with an open door
始めに扉を開けた鳥かごを描こう
Peindre d’abord une cage
avec une porte ouverte

then paint
something pretty
something simple
something beautiful
something useful
for the bird
次に、小鳥の為に
可愛い何かを
簡単な何かを
綺麗な何かを
役に立つ何かを描こう
peindre ensuite
quelque chose de joli
quelque chose de simple
quelque chose de beau
quelque chose d’utile
pour l’oiseau

then place the canvas against a tree
in a garden
in a wood
or in a forest
hide behind the tree
without speaking
without moving…
その次に、樹にそのカンバスを立てかけよう
庭か林か森の中の
その樹の後ろに隠れて
何も言わず、動かずに
placer ensuite la toile contre un arbre
dans un jardin
dans un bois
ou dans une forêt
se cacher derrière l’arbre
sans rien dire
sans bouger…

Sometimes the bird comes quickly
but he can just as well spend long years
before deciding
Don’t get discouraged
wait
鳥がすぐに来る事もあるけれど
でもまあ、そう決めるに前に長いこと掛かることだってあるさ
ガッカリせずに待つんだよ
Parfois l’oiseau arrive vite
mais il peut aussi mettre de longues années
avant de se décider
Ne pas se décourager
attendre

wait years if necessary
the swiftness or slowness of the coming
of the bird having no rapport
with the success of the picture
待つのに何年も掛かかるかもしれないけれど
鳥がくるのが早いか遅いか、その絵の出来とは何の関係も無いからね
attendre s’il le faut pendant des années
la vitesse ou la lenteur de l’arrivée de l’oiseau
n’ayant aucun rapport
avec la réussite du tableau

When the bird comes
if he comes
observe the most profound silence
wait till the bird enters the cage
鳥が来る時
もし鳥が来たら、とっても静かに見守ろう
鳥がかごの中に入るのを待つのに
Quand l’oiseau arrive
s’il arrive
observer le plus profond silence
attendre que l’oiseau entre dans la cage

and when he has entered
gently close the door with a brush
then
paint out all the bars one by one
taking care not to touch any of the feathers of the bird
そして入ったら
絵筆で扉をそうっと閉じる
そして
全部の柵を一つずつ消していく
1本の羽根にも触らないよう気をつけながら
et quand il est entré
fermer doucement la porte avec le pinceau
puis
effacer un à un tous les barreaux
en ayant soin de ne toucher aucune des plumes de l’oiseau

Then paint the portrait of the tree
choosing the most beautiful of its branches
for the bird
paint also the green foliage and the wind’s freshness
the dust of the sun
and the noise of insects in the summer heat
and then wait for the bird to decide to sing
次に樹の絵を描こう
鳥のために一番綺麗な枝を選びながら
描こう、緑の葉を、風の涼やかさを、太陽の光の輝きを
夏の暑さの草むらの中の虫達の賑わいを
そして次に、鳥が歌おうとするのを待とう
Faire ensuite le […]

雄大くんの輪講:弁道話の問十八、2014年2月23日

冬のスパゲッティ大会、2014年2月22日

通完さんの十八番:弁道話とエニアグラム、2014年2月22日

Western breakfast @ Antaiji

スイスの女優さんザビーネ・ティモテオが今日から安泰寺の台所で典座当番。
わずか五日間のトレーニングを経ての「インスタント典座」です。
初日の朝ごはんは洋食。
今日は放参なので、お寺では大衆がのんびりしています。
広間で通完さんはテーブル・セットをし、それ以外のものは事務に当たったり、勉強したり、一人で暁天坐禅をしている者までいます。

時水さんの輪講:弁道話の問15&16、2014年2月19日

立春寒波、2014年2月5日

新しい本の見本ができた、という知らせは出版社からありました。
私の手にはまだ届いていませんが、配本日は2月7日、書店の店頭には8日くらいから並びはじめるそうです。
題名は『日本人に“宗教”は要らない』
「要らない」というと語弊があるかもしれませんが、変に宗教にこだわらないところこそ日本人のいいところかもしれない、というようなことを書いています。
かと言って、おかずのたくさん並んでいる日本人の「こころの食卓」には、やはり宗教というしっかりした主食も必要でしょう。本屋で見かけたら、手にとってみてください。