あなたは何をしに来るのか

安泰寺は純粋に禅の修行するための禅寺です。それはすなわち、ただ坐禅をするために坐禅をするということです。坐禅をやってもなにもなりません。利益なしの坐禅、悟りと一つになるという坐禅をここでは実践しています。安泰寺では年間を通して一日一日を坐禅を中心として生活をしています。従って私たちの生活はシンプルで純粋なものであります。安泰寺は檀家を持たず、儀式や読経も最低限にとどめております。そのかわりに、自給自足に伴う農作業に労力を注いでいます。私たちの修行のモットーは「一日不作 一日不食」(一日なさざれば、一日食らわず)です。安泰寺では作務(労働)と食べ物は直接関わり合ったおり、我々の活動は私たちを生かしてくれる大いなる自然の命に基づき、またそれを育むためでもあります。

このような生活は我々が頭の中で描く理想を追い求めるものであってはならず、日々の生活の基本的な態度が行動として現れる修行でなければならないのです。だから夏は汗と泥にまみれ、雪の積もる厳しい冬にも耐えるという心の革命を自分たちが起こした、と実感できるのではないでしょうか。これは禁欲的な苦行ではなく、長い年月を必要とする純粋で本来あるべき禅の修行なのです。ただ、自給自足はそれ自体が目標ではなく、単に坐禅の修行を支えるためのものです。
可能であれば、長靴と合羽を持参されることをお勧めいたします。寺のほうにも幾つかはありますが、ぴったりのサイズ、綺麗なものがあるとは限りませんのでご了承ください。

日常の作務では農作業がかなりの割合を占めます。安泰寺は50ヘクタールの土地を所有し、その土地で野菜やお米をつくっています。料理は薪を燃やして行います。薪は周りの山から集められた木を修行者が自分たちで割らなければなりません。

安泰寺での生活では、本を読んだり、メールを書いたりできる自分の時間がほとんどありません。ここは修行寺ですから、禅に真摯な態度で取り組もうとしている方々のための場所です。それに当てはまらない方の滞在はお断りいたします。安泰寺に来る人たちは、何の報酬も期待せずに、菩薩として生きていきたい、僧伽(そうぎゃ。修行者の集まりのこと)に奉仕をしたいと思って来ているのです。

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短期参禅を希望されている方のためには、夏の禅合宿を開催しています。