【流転】
〜2002年1月〜
第七号

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宝くじが 当たれば・・・
 「宝くじが当たれば寄付しますので、ヨロシク!」
 托鉢中、色々と言われる中で、こう
いう面白いセルフもたまにはあります。何割をくれるのか、わくわくしましたが、
その後まとまった寄付が特になかった
のは、くじがはずれたからでしょうか。
 「宝くじさえ当たれば・・・」と多くの人は夢を託しているのではないかと思いますが、本当に宝くじが当たってしまえば、果たして何ができるのでしょうか。果たして幸せになれるのでしょうか。
 私は当たったことがありませんから、分かりませんが、私の国のドイツでは宝くじで当たった人にまず人生相談を受けさせるそうです。なぜかといいますと、宝くじが当たって、人生を台無しにしている人がいるからです。ある人は大きな家を買って、残った金で大きな車を買いましたが、自分の安給料でその税金が払えなくなり結局借金を負う羽目になってしまいました。別の人は仕事を辞め、毎日パーティーをしましたがやがて金を使い果たして、仕事もなく貧乏な暮らしを送ることになりました。またある人は全部貯金し、金を借りに来た友人にも一銭分けませんでしたが、そのせいで周りに妬まれ孤独な人生を送ることになりました。なかなか、宝くじが当たって幸せを手に入れた人はいないようです。

 宝くじが当たっても、そのことを誰にもしゃべらず、以前と変わりのない生活を送るのが最善の選択筋だそうです。
 しかし、それならば最初から宝くじが当たらなくてもいいはずなのですが・・・。

 宝くじが当たれば、一体何ができるのか。われわれの夢をかなえ、本当に幸せな人生を送るためには、一体何が必要なのか。

 ココをクリアーしなければ、いくら金を手に入れても幸せを手に入れることはないでしょう。

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