流転海08

安泰寺文集・平成20年度


信長 (愛知県・54才・会社員)


 安泰寺の皆様お元気でしょうか、さぞかし紅葉がうつくしとおもいます。
 さて、5月の摂心はでも強く心にのこています。安対寺に参禅する前に私は福井の永平寺、大乗寺、愛媛県の瑞応寺などの専門道場を短い間でしたが参禅させてもらいました。それぞれに良い体験をしました、 。しかし安泰寺ほど私に強く心に残たとこらはありませんでした。摂心の前に老師が「今まで何百人も参禅したが死んだ人間はいないので命がけで座禅するように」。また「座禅の時の心の持ち方はどのようにしたらよいか?」という問いに「体全身ですべてを受け入れること」と短い言葉でした。1日15回50分の座禅は初めてで足の痛みで3日ごろにはいつ辞めて下山しようかとかんがえていましたが、隣で真剣に座禅している外国人の人を見て日本人の自分も頑張らないと奮い立たせて座禅を継続しました。それからは足の痛みなど、どうにでもなれと捨て身になりました。老師が言われたように座禅で死ぬことははないだろう、という気持ちになり座禅していると体の力も自然になくなり楽になりました。後から考えると老師が言われた「体全身ですべてを受け入れる」とはこの事を言われたのだろうかと思いました。5日間の摂心が終わり一人山道を歩いている時見た周りの森がなぜか上山する時よりとても美しく見えました。外からみると違ってお寺の運営には理想と現実では困難と思いますが日本にまだこんな道場があることに誇りに思います。また来年の5月に参禅できることを楽しみにしています。


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