流転海08

安泰寺文集・平成20年度


成美  (兵庫県・45才・主婦)


 私の息子佑弥は障害者です。歩くこともしゃべる事もできません。
 まだまだ世の中は障害者に対して偏見だらけ、へんな目でみられたり、時にははっきりと"迷惑"って言われた事もあります。ですから、生んだ私が悪って思っているのにキズ口に塩をぬり込む人がいるので、ますます落ち込み、長い間このトンネルから抜けられなくて暗い日々を過ごしていました。佑弥は本人なりに、Yes,Noと意志表示しますし、けっこう頑固です。こちらが佑弥のサインをキャッチできない事があるので、よく怒ってます。喜怒哀楽もあるし・・・・反対に私の方が慰められることあったりとかして時にはびっくりするくらいです。
 医者からの生命のタイムリミットは過ぎ、ホッとしていいのか、ドキドキしなければいけないのか、毎日がケガせず、楽しかったと一日が終わればバンザイです。
 前向きに考えるようになったのは、無方さん、安泰寺での色々な人との出会いです。
 日本人にいやな思いをさせられたので、自分が日本人っていうのがいやでしかたがなかった時があったので、安泰寺に行くと心が落ち着きました。なぜなら、外国人の方が障害に対して偏見がなく、佑弥を普通に受け入れてくれている様に感じるからです。
 本人も私以上にしゃべれない分、心で解るらしくリラックスしています。健常者である私は見た目でまず判断し、口先の言葉でだまされたりしますが、障害のある佑弥はそんな事はまったくなく、テレパシーでもあるのかだまされないです。
 全ての事に人の手を必要としていますが、周りを元気にする力があるのかヘルパーさん達に佑弥の介護にきたら元気になるって言ってもらってます。ある意味、役にたったかな?
 人とかかわるのが好きで、理解できないと思っている事もけっこうわかっている佑弥です。耳がいいので小さな声もよく聞こえるので気をつけないといけないぐらいです。山あり谷ありの毎日!
 今年は予定外な事がおこり、それになじめず、引きこもりになっていたのをすくってくれたのが、無方さんが留守の時おじゃまして出会った大仙さん、龍尾さん、アレックス、アンテ、ブツインです。
 ほんとに楽しい時間をいっしょにすごせた事・・・・メールのやりとりもとても喜んでいて母の言うことはむしするくせに大仙さんからのメールでがんばってます。施設に毎日行く事になっていますが、くつをはくのをいやがったりすると「佑弥はがんばって行ったよってメールしとくから・・・」って言うとはいてくれます。安泰寺に・・・無方さんに・・・・と順に名前を言ってрキるから・・・・とか言って施設に行かせてます。
 安泰寺効果は佑弥にはすばらしくききます。
 今、体調くずしていて毎日点滴通いしていますがここでも安泰寺がキーワードです。イヤイヤながらたえてます。
 親子して安泰寺にどっぷりはまってます。
 これからもいやな事があるでしょう。でも楽しい事もあるってわかっているので前向きに一日一日を大切にしたいと思います。
 たくさんの人とのかかわりに感謝!!
 又、これから出会う人を楽しみにしています。
 安泰寺効果がいつまでもつづく事をねがいつつ・・・。


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