安泰寺へ残す言葉より 内山興正
1975年2月23日に内山老師が安泰寺住職を引退される時にされた最後の提唱
1 人情・世情ではなく仏法のために仏法を学し、仏法のために仏法を修すべきこと。
2 坐禅こそ本尊であり正師である。
3 坐禅は具体的に「得はマヨイ、損はサトリ」を実行し、二行(懺悔行、誓願行)、三心(喜心、老心、大心)として生活の中に働く坐禅でなければならない。
4 誓願を我が生命とし深くその根を養うこと。
5 向上するのも堕落するのも自分持ちであることを自覚して修行向上に励むこと。
6 黙って10年坐ること、さらに10年坐ること、その上10年坐ること。
7 真面目な修行者達が悩まないでいいような修行道場であることを願って互いに協力すべきこと。
「安泰寺を去る」
老人としての私には私なりの仕事がある。
それは若い時のように外に向かって働くことではない。
ただ、内に向かって自己を見つめ
大空の中に雲が消えて行くように静かに消えていくことだ。
安泰寺の田んぼの横の土蔵の二階にあった、埃だらけの革の鞄の中に埋もれていたテープを30年ぶりに再生し、デジタル化したものです: