安泰寺

安泰寺

A N T A I J I

ヤンさんのぺちゃくちゃプレゼンテーション


東京で庭師の修行を積んでから、2009年の春に安泰寺の「禅ガーデン」を設計したヤン・ライダーさん。ドイツに帰ってから、彼は約5週間におよぶ安泰寺滞在について、ぺちゃくちゃプレゼンテーションを行った。
「講演者は公募制である。参加者の多くはデザイン、建築、写真、芸術といった背景を持つ人が多く、若手クリエイターの交流の場として機能している。各講演者は、1枚あたり20秒で自動的に切り替わるスライドを20枚使って、自分の作品の紹介やアイデアの説明をする」(ウィキペディアより)
プレゼンテーションは2011年6月28日にベルリンで行われた。オリジナルはこちら:Pecha Kucha Berlin #24



"どこかのド田舎に、安泰寺をという禅モナステリーがある"



"朝3時45分、起床。顔を洗ってから、うすくらい本堂へ。壁をむくこと2時間"



"俺が来た当初の庭はこんな感じだった"



"ちょっとしたスケッチを一つ二つ作っててさ、これが二つ目。一応、教科書どおり"



"まずは木の剪定からやった。ここは何年もの間、だれも何もやっていなかったようだ"



"それからアジサイを雑草のごとく引っこ抜いた。信じられないかもしれないが、寺には重機もあった。それでやった"



"こいつら、かなり重かったぜ。境内を歩き回って、一番気に入った石を選んだのさ"



"まぁ、俺一人でやったわけではない。あいつ、かなりの働き者だったよ"



"そうじゃない奴もおったけど"



"俺なんか、野菜の種蒔きごときより、力仕事のほうがずっとむいているほうだと思う"



"だからこそ、禅ガーデン造りを提案したのさ"



"いわゆる枯山水(かれさんすい)、まぁ典型的な石庭だ。重機以外は簡単な道具しかなかった。全部手作り"



"少しずつ、形が見えてきただろう。寺のグランドからコケをパッチワークのように移植してきた"



"他所から購入してきたのは砕石だけだった。高いものではないよ。寺だし、金がない"



"それから、これはめんどくさかった。あれ、あれなんといってたっけ"
"クマデ?"
"違う、ちがう。車輪が一つだけついているやつだよ"
"一輪車!?"
"そう、そう、一輪車。二人で一輪車を使って砕石を広げたのさ"



"俺は5週間しかおれなくて、5月にはドイツに帰った"



"その後、安泰寺の連中が仕事を終えた"



"上は完成した後の庭の写真。まあまあのできではないか"

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