安泰寺の境内の山奥には、一軒の神社があります。昔から、浜坂にある日蓮宗のご寺院さんが管理しています。ボロボロだった建物は今年の6月から解体され、夏のあいだに立て直されることになりました。

この日には、昔の地域に住んでいた方々が京阪神方面など、ご遠方からお見えになって、「竜王堂」の開眼法要に参加しました。そう、この物件は「神社」でもあり、仏教の「お堂」でもあるようです。日蓮宗のお坊さん4名について、私も「なむみょうほうれんげきょう」を唱えながら、御神体神輿行列に参列ました。その「御神体」とはなんと、日蓮上人のことでした。

お堂の中には、神棚もあり、丸いかがみや祓い串もおいてあれば、日蓮上人の像やお題目の彫ってある石もあります。かつてあった神道と仏教の混合状態がそのまま、このお堂の中で残っています。

法要の最中にはご承認様が燧石(ひうちいし)が打ちお堂の中には火花が飛んだり、4人が一斉に狂ったようにカスタネット(?)を鳴らしたりして、曹洞宗の法要と比べれば非常に迫力のあるパフォーマンスでした。終わったあと、ご上人様は挨拶しました:「今日、このお堂に八大竜王を全部インプットしました」