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寒中お見舞い申し上げます、2014年1月16日

ご無沙汰をしています。安泰寺は今、静寂の世界の只中にあります。
去年の12月16日には、雲水と参禅者御一行が安泰寺を下山し、各方面で托鉢をしたり、帰省したりしていました。
ネルケ家はしばらく安泰寺に残りました。二学期の最後の登校日となるはずだった21日の朝には「暴風雪」と「波浪」の警報が出たため、学校は既に休みに入りました。雪が積もる中であたふたをしながら、妻と私が最後の荷物を車に載せて、浜坂の駅前の空家に引越しました。子供は三学期だけは浜坂の北小学校へ転校し、春から東小学校に戻る予定です。
私は東京・名古屋・大阪へ出向いて、2013年の最後の講演ツアーしまし南青山のヨガスタジオでの坐禅ワークショップの様子は、こちらでご覧になれます:
http://maeyoga.com/archives/5077

昨日の朝は安居者が浜坂に集まり、「池ケ平口」までバスで向かいました。

そこから重い荷物を背負って、かんじきで4キロの道のりを登らなければなりません。「重い荷物」のほとんどは、頂いた餅です。春までの食料です。9時に出発をし、お寺に着いたのは13時過ぎでした。荷物が重いだけではなく、日本海側の湿った雪も重く、かんじきが外れることもしばしばありました。歩いて一時間の時です:

昼頃、Sカーブを登って:

今日から三月の末までが雪籠りの時期です。毎朝、坐禅をしたあとに経典の勉強会を開いています。今年の輪講のテーマは「学道用心集」と「弁道話」です。薪ストーブを囲んで、滞在者は交代ごうたいにテキストを解釈し、自らの見解を述べてから、時には和を重んじながら、時には自己を主張しながらディスカッションをします。私も三月までの静かな時間で多く参究をし、新たな著書も書いてみたいと思います。

2月8日発売予定:
日本人に“宗教”は要らない

春になれば、世界中から新顔の参禅者も見えてくるはずです。彼らとともに、これからの世界に向けてどのような修行ができるのでしょうか。この問こそ、安泰寺の私たちが今取り組まなければならない最大の課題です。

来月の14日には先住、宮浦信雄老師が除雪の作業中に不良の事故に遭ってからすでに12年です。ですので、今年はの安泰寺八世の13回忌、それから3月18日には六世、内山興正老師の17回忌、そして12月21日には五世、沢木興道老師の50回忌があります。2月も3月も、そして12月も、いずれも安泰寺が雪に覆われている時期です。秋の10月8日に三人の先達を偲ぶために法要を計画しています。

今年最後の行事:味噌の仕込み、2013年12月14日

味噌用の麹造り、2013年12月10日

最後の畑収穫:大根、人参と白菜、2013年12月9日

成道会の日にトイレ工事、2013年12月8日

12月8日の零時過ぎに、安泰寺の臘八接心は「成道会」で終わりました。釈尊が菩提樹の下で明けの明星をご覧になって悟られたことを祝うのを「成道会」と言いますが、この日が成道会であること、 ピンとくる日本人はもはや多くはないでしょう(同じく4月8日の「御誕生会」も)。
12月8日といえば、多くの日本人にとって思い浮かぶのは太平洋戦争の口火を切ったパールハーバーであり、 ジョンレノンの命日ではないしょうか。そして巷では今ころ、クリスマスツリーがピカピカ光っているころでしょう。
堂頭宅のトイレのパイプが詰まったのは、運悪くもこの日でした。子供たちは床下に潜り修理工事に当たりました。

 

 

臘八接心に備えて豆腐作り、2013年11月30日

FernOst Antaiji

ドイツのテレビ番組の一部。2013年の春に撮影。

明日からいよいよホワイト・ローハツ摂心、2013年11月30日

撮影チームの送迎とステフィさんの誕生祝いにストーブ開きパーティ、2013年11月25日

ダム掃除、2013年11月24日

安泰寺では毎年すくなくとも2回、山にあるダムを掃除をしに行きます。今年は3月の末と9月に既に掃除を行いましたが、冬期の前にもう一度台風の影響で流れ込んだ土砂や秋の落ち葉を洗い流すために、二人の小学生を連れてダムに行きました。

安泰寺の生活水はここから引いているので、デッキブラシでまんべんなくきれいにしたいものです。途中で排水口が詰まることがしょっちゅうありますが、パイプでゴシゴシ掃除をしながら土砂を流すのがダム掃除のコツです。

途中の道で子供たちは仲良く一個の柿を食べ、その種をどれだけ遠くまで吐き飛ばせるかを争っていました。