安泰寺に期待すること

ヒロタカ


 3月長い逡巡の末安泰寺に上山しました。私以外みんな外人で海まで越えて来てどんな猛者なのかビビッてました。しかしイス坐禅や坐禅初めてみたいな人も・・・滞在も2ヶ月や3週間と意外な感じでした。その頃は自分の方が坐禅できるんだと勝手にカベを作って慢心してました。作務は農作業と丸太おろし等の重労働これには体が動かなく長期参禅者の軽やかな動きに全然ついていけませんでした。

 5月のある日田んぼで堂頭さんは言われました「君は余裕ぶっこいてたのにね」これには私自身ハッとさせられました。長年幾多の参禅者弟子を見ている堂頭さんの観察眼で私の行動パターンを見破られた思いでした。そういえば今まで全力で事にあたった時がどれだけあったろうか常に力を出し切ってないのではという思いでした。    ここでは行住坐臥(生活)すべてが修行であります。スリッパを揃える。電気を消す。ご飯をきれいに食べる。小学生でも分かるが大の大人も出来てないことです。坐禅に、食事におくれるーでスリッパとっ散らけーなどはダメで今の自分の行為に気づいてないといけないのです。 常に自分の行為に気付いてないといけないと今思うところです。

 「安泰寺に期待すること」は澤木老師内山老師が言われた真面目な修行者が悩まないでいいような道場を目指し互いに協力することであると思います。

ヒロタカ